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事務局

令和2年度「復興大学」オンライン公開シンポジウムを開催しました

更新日:2021.02.24

開催日時

令和3年2月20日(土) 13:30~16:00

プログラム

開会挨拶

学都仙台コンソーシアム 会長 土屋 滋 氏(東北文化学園大学 学長)

来賓挨拶

宮城県知事 村井 嘉浩 氏(主催者による代読)

【第1部】基調講演

「東北工業大学の復興支援とこれから」
渡邉 浩文 氏(東北工業大学 副学長)
「復興の未来のまちづくり 気仙沼のこれから」
菅原 昭彦 氏(気仙沼商工会議所 会頭)
「震災から学んだその先にあるもの、アントロポセンの時代を生きる
ーコロナ禍に生きる、未来のカタチとはー」
石田 秀輝 氏(東北大学 名誉教授)

【第2部】ビデオメッセージ&意見交換

ビデオメッセージ
平川 新 氏(東北大学 名誉教授、元宮城学院女子大学 学長)
今村 文彦 氏(東北大学教授、東北大学災害科学国際研究所 所長)
梅野 修一 氏 (国土交通省 東北地方整備局長)
南波 瑞希さん(復興大学県民講座 受講生代表)
意見交換
石田 秀輝 氏/渡邉 浩文 氏/菅原 昭彦 氏
モデレーター 菊地 良覺

閉会挨拶

学都仙台コンソーシアム 復興大学部会長 菊地 良覺(東北工業大学 副学長)

概要

令和2年度「復興大学」オンライン公開シンポジウムを、2月20日(土)に江陽グランドホテルからのオンライン配信で開催しました。

2011年の東日本大震災から10年を迎え、今年度事業の締めくくりとして行われた本シンポジウムでは、「これまでとこれから」をテーマに、3名の講師からの講演や関係各所からのメッセージを通じ「復興大学」のこれまでの歩みやこれからの活動を共有する場となりました。

開会挨拶は学都仙台コンソーシアム会長 土屋 滋 氏(東北文化学園大学 学長)よりいただき、自然災害からかけがえのない命をいかに守り、後世に引き継いでいくかを永遠の課題とし、復興大学の精神が今後も受け継がれることを望まれました。

また、来賓挨拶として村井 嘉浩 宮城県知事より、復興に向けたこれまでの取り組みにより得られた成果や、震災の記憶・教訓が風化しないよう後世への伝承と、これらをけん引する人材の育成がますます重要との挨拶をいただきました。(主催者による代読)

第1部では、はじめに渡邉 浩文 氏(東北工業大学 副学長)より、東北工業大学における震災後の対応と復興支援について、また、復興から地域未来構築へ大学が果たす役割として、未来に向けた伝承・活動を担う人材育成、地域産業支援事業の継続、そして発展を目指すことが示されました。

続いて気仙沼商工会議所 会頭の菅原 昭彦 氏より、「復興の未来のまちづくり 気仙沼のこれから」と題し、気仙沼での3つのプロジェクトについてお話いただきました。

1つ目に防災・景観・機能を備え、内湾地区に新たに誕生した4つの建物が、人を迎え、新しいことを創り、人がつながり、新たなコミュニティとして未来を拓く、持続可能なまちづくりを紹介されました。また、2つ目に気仙沼版DMO、3つ目に人材育成に力を入れた人を中心としたまちづくりについてお話され、未来に向けひとりひとりの一歩を応援しあう、地方にある世界の港町こそが、気仙沼の目指す姿であると述べられました。

鹿児島県 沖永良部島からの講演となった石田 秀輝 氏(東北大学 名誉教授)からは、震災やコロナといったパンデミックを飛躍の足場にできるのかという視点でお話いただきました。

震災によって「暮らし方」や「ものつくりの価値」を改めて問われましたが、世界は今地球環境の劣化と金融基本主義の劣化という2つの限界への答えを求められているとし、こうした制約の中での豊かなくらしとは何か問われました。

快適性・利便性を求めた現在の依存型と自給自足の自立型の隙間にある『間』に注目し、ちょっとした不自由さや不便さを自分の知恵や技を使って乗り越える、人と地球を考えたあたらしい暮らしのかたちを提言され、それこそが未来の子供たちへのバトンになると締めくくられました。

第2部では、復興大学事業関係者の4名から以下のビデオメッセージをいただきました。

  • 平川 新 氏より、大学間の各分野の専門性と現地を繋ぐ大学連合の新たな取り組みについて。
  • 今村 文彦 氏より、複合災害に備え、常識にとらわれない意識を高めること、レジリエンス(回復力と復興力)が重要。
  • 梅野 修一 氏より、次世代への震災の教訓を伝えるために、防災教育は不可欠であること。
  • 南波 瑞希さんより、県民講座と現場実習で学んだことを次世代へ伝えていくことが復興支援となる。

ビデオメッセージを受け、基調講演者の3名とモデレーターの菊地 良覺による意見交換を行い、震災の教訓の伝承と次世代への人材育成、強靭でしなやかな社会の構築、震災を学ぶことができる開かれた場の提供、常に災害を意識した大学間のネットワークの構築などの未来へ向けた重要なキーワードについて再確認しました。

閉会挨拶は学都仙台コンソーシアム 復興大学部会長 菊地 良覺より、復興大学の事業継承を念頭にした新たな事業推進を行い、今後起こりうる自然災害に対しこれまで培ってきた知見を伝え続けていくと締めくくられました。

オンラインでの開催ということもあり、県内外からも多くのご参加をいただきまして、オンライン参加77名、会場参加14名と盛会のうちに終えることができました。

ご参加の皆様、ご講演をいただきました講師の方々、メッセージをお寄せくださった方々へ心より感謝申し上げます。

明星大学経済学部教授 関 満博 先生

開会挨拶
学都仙台コンソーシアム会長 土屋 滋 氏

宮城学院女子大学学長 平川 新 先生

基調講演
渡邉 浩文 氏(東北工業大学 副学長)

明星大学経済学部教授 関 満博 先生

基調講演
菅原 昭彦 氏(気仙沼商工会議所 会頭)

宮城学院女子大学学長 平川 新 先生

基調講演
石田 秀輝 氏(東北大学 名誉教授)

明星大学経済学部教授 関 満博 先生

閉会挨拶
学都仙台コンソーシアム 復興大学部会長
菊地 良覺(東北工業大学 副学長)

宮城学院女子大学学長 平川 新 先生

会場の様子