南三陸町の事例を通して、コミュニティ作りについて講義いただきました。今回の震災で、社会関係資本という存在があることを示し、その資本が大震災を通して豊富にあることに着目することで、宮城県民の強みを生かした地域ケアシステムを構築することができると考えているとのことです。
被災者は復興公営住宅に移り住んだことにより、沿岸部(農村・漁村)での暮らし方から、マンション型が多い都市部のような暮らし方へ変化し、生活文化・慣習として根付いていたコミュニティへの意識が希薄になってしまう、その状況を打開するために、その土地にいる人たちの手によるコミュニティづくりの必要性を訴えていました。
講義の最後には、「ハチドリのひとしずく」という詩を紹介され、できることを各々が行うことで、後に続く人が現れ、復興へつながる動きになる希望を述べられていました。