1講時同様南三陸町を事例に、今度は被災者が震災復興に携わったケースについて講義いただきました。アウトリーチ型の被災者生活支援センターを例に挙げ、用独居者、高齢者等、本来見守りの対象にある人を滞在型支援員に充て、県内外に避難した人に帰郷の想いを持ち続けられるよう訪問型支援員に充てることで、被災者それぞれに役割を持たせ、復興の担い手にしていく過程について解説されました。壊滅的被害を受けた土地の為に役に立ちたいと考えていた被災者に、社会的役割を与えることで、被災者自身を活かすというプロセスの重要性を訴えていました。
また人口密度よりも、関わり合いの密度「人交密度」が重要になってくるということを主張していました。
質疑応答の時間でも活発な意見交換がなされ、特に講義中の話題に上っていた「孤独死」の質問について、ご年配の方はもちろん、学生も関心を持って聞いていました。