学都仙台コンソーシアムの復興大学「復興人材育成教育事業」現場実習第一回目、石巻・雄勝コースを7月1日(日)に実施し、学生や一般市民を含む44名に参加頂きました。
モデレーター 菊地 良覺 講師(東北工業大学 ライフデザイン学部長 安全安心生活デザイン学科 教授)の案内のもと、石巻市雄勝地区の復興現場を見学しました。
嵩上げ工事と雄勝湾
雄勝地区では昨年より嵩上げ工事が本格化し、道路状況も一変するなど、大きな変化がありました。昨年も参加した受講生の方からは、雄勝地区の変化を肌で感じられたという感想があり、日々変化をしている復興の現場を体感できました。
現地では、(一社)雄勝花物語共同代表 徳水博志氏から、大川小学校旧校舎の説明、ローズファクトリーの取組み、「雄勝花物語」の活動や、雄勝町中心部の復興の経過と今後の方向について、雄勝小中学校にて震災時の映像をもとに状況説明や復興に向けた取り組み及び現状を説明いただきました。
大川小学校旧校舎
雄勝ローズファクトリーガーデン説明者
徳水博志(一般社団法人雄勝花物語共同代表)
また、石巻市雄勝総合支所長の安部徳太郎氏、地域振興課の及川氏から、嵩上げ現場や防災集団移転地の説明を、雄勝硯生産販売協同組合の高橋頼雄氏から、雄勝石生産に関係する震災当時から現在までの復興の歩みについて、ナミイタラボからは主任研究員青木甚一郎氏より、雄勝の小さな漁村である波板地区の復興の現状、地区の希望について、それぞれ現地において、詳細に説明いただきました。
雄勝硯生産販売協同組合工房
波板地区
雄勝地区の再生事業「雄勝ガーデンパーク構想」を官民一丸となって進めていく姿勢について復興の大きな足取りを感じました。
一方で雄勝地域の人口減少は激しく、小中学校の児童生徒数においては小学生19人、中学生14人となっております。しかし、小学校が新たに建設されたことは地域の大きな希望であると住民の間で認識されており、雄勝の文化や自然教育を取入れた授業が行われ、地域に根差した教育が展開されていることを学びました。
雄勝小・中学校新校舎
雄勝小中学校での説明の様子
非常に暑い一日となりましたが、雄勝の一大イベントである雄勝ウニ祭りが開催された日でもあり、会場では地域住民や観光客で大いににぎわいを見せておりました。受講生もウニ祭り会場にて昼食をとり、(各々が)地域の祭りを楽しんでいました。
雄勝「店こ屋」(うに祭り会場)
今回の現場実習は天候にも恵まれ、とても充実した現場実習となりました。