「防災集団移転とは何であったか?」というテーマの講義でした。復興予算の期限の都合などにより、無理な移転計画が当初計画され、設計変更を余儀なくされた場所が多数あります。それによって移転時期が遅くなり、最終的には移転希望者が減ってしまう事態が起きました。震災を契機に多くの人々が故郷を離れ、その土地に残った人々の平均年齢は高いのが現状です。このような状況の中で、新しい歴史を作り発展していくためには、離れていった人々の「帰りやすい環境作り」や「名簿を作って連絡を取る」ことが必要であることが分かっています。
授業の最後には、復興公営住宅の家賃はどうなるのかという質問があり、それに対しては、数年経てば普通の公営住宅と同じ扱いになり家賃が発生するようになるため、どのように対処すれば良いか議論がなされました。