「災害と人間の心理」というテーマの講義でした。主に、パニック神話・認知バイアス・緊急時の心理と行動・被災後の心理という内容です。災害の時に必ずしもパニックが起こるわけではないこと、リスク情報を過小評価してしまう認知バイアスがあることが分かっています。また、被災者とのコミュニケーションにおいて注意すべきことは、「受け手がどのように受け止めるかによって言葉の意味や価値は異なってくる」ということです。同じ言葉でも言葉の受け手は、自分の「心」で言葉を受け止め、理解しているということを認識しておくと良いとのことでした。
授業の最後には、数人の受講生からいくつか質問がありました。特に認知バイアスについての関心が高く、災害時に自分がどのように振る舞えば良いか議論されました。