初めに石原先生ご自身や「地域創生」をテーマに実証事業と展開・課題解決の方法を具体的に探求する先生のゼミをご紹介いただきました。先生は東日本大震災時青森県八戸市で被災された為、震災直後の八戸漁港の様子からインフラの早期復旧により1ヶ月後には工場を再開できた体験をされ、その後石巻へ移られてからは、八戸と同じく水産加工業を中心にしている石巻での水産業が震災後衰退するという懸念から、代替生産の提案をされました。そこで八戸の同業他社に「東北の水産業は東北の地域で支えていきたい、東北の生産基盤を共有し復興を目指したい」と協力を持ち掛け、自社ブランドとして商品開発をした様子の紹介がありました。
被災企業が抱える問題点を外部環境からと内部環境から、それぞれあげられ、そこで産学連携による商品開発を提案、選択型の流通の仕方など紹介され、地域ブランドの形成や現在は観光に力を入れていることなど、ソーシャルエンタープライズの重要性を説明いただき、最後に産学・異業種連携を進め、身の丈に合った復興を目指し共に活動していきましょうと締めくくられました。
令和元年度 県民講座 講座7「復興の生活構築学」
更新日:2019.7.10
- 日時
- 7月6日(土)13:30~14:30
- 担当講師
- 宮城学院女子大学 現代ビジネス学部 石原 慎士 先生
- テーマ
- 「産学・異業種連携体制による被災企業の商品開発の試み」