前半は直近のカリフォルニア地震に触れ、災害は、災害に晒される人口やその地域の脆弱性、ハザードが合わさった時に被害が生じるというお話から始まり、地震がどのようにしておこるのか?というところから、特に内陸地殻内地震の説明がありました。
日本の内陸では震源が15km以下の浅い地震が1ヶ月で17000回以上も起きていること、先月の山形沖地震や北海道や新潟等日本海沿岸部に地震が多い理由を、3Dメガネを使って地形を立体的に観察して断層の確認をし、断層が崖として地表に出てきた様子を写真で紹介いただきました。
地震とマグニチュードの話では熊本地震・兵庫県南部地震より東日本大震災は1000倍のエネルギーがあったこと、揺れの大きさを左右するのは表層地盤であること、被害を決める要素として振幅以外に地震の波があり、その波の共振現象をご説明いただきました。
受講者からは、活断層は地震の原因か、結果か?という質問があり、未だに議論中ではあるが大きい断層は何度も動いているのでその地震でずれた地表の痕跡から断層を推測できる、との回答でした。
令和元年度 県民講座 講座8「復興の科学技術」
更新日:2019.7.10
- 日時
- 7月6日(土)14:45~15:45
- 担当講師
- 東北大学 災害科学国際研究所 遠田 晋次 先生
- テーマ
- 「活断層と内陸地震の科学」