はじめに自然災害の構造(災害のメカニズム)を、誘因(ハザード)、素因(地域の条件)、被害の有無・大小、に分けてご説明頂き、地域に根ざした防災の必要性を指摘されました。
戦後科学技術の進歩による日本での災害対策の進化の様子を、自然災害による犠牲者の推移と共にグラフで確認し、また地球温暖化等による自然現象の激化に伴い「新たなステージ」への対応の必要性をお話いただきました。
その後自分の地域で特に注意すべき自然災害を考えるために、ハザードマップの読みかた『①素直に読み取る(場所を確認する)②地形との関係考えて読む(崖、坂道、傾斜、起伏等の記憶と絡める)③「想定外」も考える(想定の前提を理解する、それ以上の場合も考える)』を確認した後で、地図ウェブサイト(地理院地図、国土交通省ハザードマップポータル、「今昔マップ」、Google Earth)を実際に使ってみて、受講生の皆さんそれぞれで自分の住む地域の情報を確認していました。
インターネットが普及し、誰でも簡単に情報を入手できるようになった現在だからこそ防災に関する情報を個人でも積極的に入手し、その情報を理解し判断、そして行動できるように日頃から備えていくことが重要であると改めて感じました。
〈参考Webサイト〉
- 地理院地図
- https://maps.gsi.go.jp/
- 国土交通省ハザードマップポータル
- https://disaportal.gsi.go.jp/
- 時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」
埼玉大学教育学部 谷 謙二(人文地理学研究室)
(行政が市民向け啓発等でもこのサイトを活用) - http://ktgis.net/kjmapw/
- Google Earth
- https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/