2コマ目は、震災後我々が今後の為にできることとして「知ること」「育むこと」「忘れないこと」を挙げられました。知識の重要性として、情報を受け取る際の個人差はあるので(知識や経験の差)1コマ目で述べた認知バイアスや緊急時の認知特性を認識すること、また災害に備えてどんな能力や知力を身につけておく必要があるか、心理的な質問用紙を交えて各自の生きる力の確認をしました。また震災を忘れない行動の一つとして、人間の記憶は同じ場所で思い出しやすいという実験結果を踏まえ、防災訓練の重要性も強調されました。震災を忘れないために「人間の記憶は時間とともに薄れる」「忘れないためには何度も思い出すこと」が重要であると結ばれ、将来に備え、震災の記憶を風化させてはいけないという事を改めて考える時間となりました。映像や図を用い心理的検証も交えた講義に受講生のみなさまも引き込まれ、2時間の講義はあっという間に感じられました。
参考資料:
「災害 生きる力 質問用紙」で検索
http://irides.tohoku.ac.jp/media/files/archive/EightPersonalCharacteristicsScale_tohoku_univ.pdf
参考図書:
「心理学の神話をめぐって―信じる心と見ぬく心」邑本 俊亮・池田まさみ(編) 誠信書房