2コマ目は、南三陸町を事例に震災後の様子からその後の生活支援と街づくりの様子を紹介いただきました。南三陸町は応急仮設住宅が分散し、しかも元居た場所が「災害危険区域」に指定されたため防災集団移転か災害公営住宅への移転を余儀なくされた住民が多く、生活支援の難しさに直面しました。その中で生活支援員を巡回型支援員・滞在型支援員・訪問型支援員と3種類に分け、それぞれの専門性を活かしてオリジナルの生活支援を続け街づくりへと発展させているとのことでした。これからは人口密度を増やすのではなく人交密度、つまり交流人口と関係人口を増やし住民参画と生きがいから地産地消型資源の創出を目指すとし、復興にかける想いを町民参加で具体化していく様子を紹介いただきました。最後にこの被災体験をこれからの地域づくりにどのように生かすか、これは県民一人ひとりに課せられた課題であり、風化せずにこの教訓を次代につなげていけるよう願い講義は終了となりました。
令和元年度 県民講座 講座29「復興の社会学」
更新日:2019.10.23
- 日時
- 10月19日(土)14:45~15:45
- 担当講師
- 東北学院大学 特任教授 本間 照雄 先生
- テーマ
- 「東日本大震災と市民的専門性」