2講座目は東北工業大学の副学長、ライフデザイン学部 生活デザイン学科 教授の菊地良覺先生の講義となります。東北工業大学は、工芸あるいは地域資源を活用した実践的地域デザインを提唱しており、その中の1つ、伝統的工芸品(国指定)である雄勝硯の復興について取り上げられ、雄勝硯生産販売協同組合の震災被災と再生に向けた取り組みについて、硯だけではなく雄勝地区の伝統と産業に寄り添った復興へのあゆみを解説されました。また同じ伝統工芸と復興というつながりで協定を締結した熊本県伝統工芸館との協定事業、雄勝硯の伝統や歴史背景や工芸への造詣を知ることができる雄勝硯伝統産業会館(東日本大震災で大きく被災、その後再建が検討され令和2年6月にオープン)についても紹介されました。講義は多くのスライドを活用した視覚的にもわかりやすい解説でした。あらためて工芸品、地域資源を活用した産業についての歴史やすばらしさに興味を持たれた受講生が多かったようです。
雄勝硯伝統産業会館
https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10452000b/20200521155110.html
雄勝硯生産販売協同組合
https://www.ogatsu-suzuri.jp/