3.11大震災から9年6ヶ月が経過し、大震災直後の沿岸部津波被災地では、「10年後の 日本農業・農村の姿がそこにある」と言われてきました。これは農業・農村を担う人たちが激減しているたとえであります。農業の基本と最近の日本農業の状況を紐解かれ、農業構造問題と農業復興について解説されました。
現在、宮城県の津波被災地では100haを超える大規模土地利用型農業が展開していますが、宮城県沿岸部において農業の復旧、復興がどのような現状にあるのか、またそこで展開されている食料供給の取組にはどのような特徴があるのかを整理検討し、今後、復興を加速していくための課題について考察されました。最後は福島県浜通りの農業復興、農林水産業・食品産業の今日的課題について触れられました。