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復興人材育成教育

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令和2年度 県民講座 講座25「復興の科学技術」

更新日:2020.10.13

日時
10月10日(土) 16:00~17:00
担当講師
東北大学 災害科学国際研究所 遠田 晋次 教授
テーマ
「連鎖する大地震と地震ハザードの時間変化」

前の講義の補足として活断層近くに起こる断層のずれによる建物被害についてと、活断層の近くで起こる撓曲(とうきょく)(地面が撓(たわ)んだり傾くこと)について少しお話しされた後、後半の講義が始まりました。
地震発生場所はクラスター的で、起きる場所が決まっているということが統計的に分かっており、地震の大きさと発生数の関係では日本は100年に1回大地震が起きるという統計結果が出ていることを解説されました。
また、「余震」と「本震」について、その定義づけや地震の発生程度により後から起きた地震が後付けで「本震」となり、先に起きた地震が「余震」となることについてグラフで説明され、断層間相互作用について実験動画で解説されました。
最後に内陸直下型地震については震源地が近いため予知は難しいが(直下型では緊急地震速報の対応が難しい)、地域によっては活断層の有無や歴史統計によりある程度の想定をすることは可能とも言えるそうです。
以上のことから、防災について考える場合議論の論点が別の次元になるとして講義を終えられました。

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