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復興人材育成教育

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令和2年度 県民講座 講座18「復興の生活構築学」

更新日:2020.10.13

日時
9月19日(土) 14:45~15:45
担当講師
東北工業大学 ライフデザイン学部 生活デザイン学科 教授 大沼 正寬 先生
テーマ
「生業景—くらしのかたちのリ・デザイン—」

2講座目は、人間生活に立脚した「復興」基盤整備、職住分離に相対する職住連結についてとその土地の自立的な「地技」に着目し、復興の拠点とすることの提案から始められました。

H28年JST-RISTEXで採択された「この地に技ありプロジェクト」では、多世代共創という命題に「生業」を提案し、地域資源の再評価・開発実践研究から持続可能な地域産業の基盤再構築を目指し活動されました。
基盤情報―開発実践―比較研究―発信交流―共有検討―総括論考の一連の活動の中から、丸森蚕糸コアトリエ※・大崎農と食の共創・陸前スレート千軒講・井内石と慰霊碑製作・東北の手づくり市場・産業遺産と文化的景観・生業と町並み景観などを紹介されました。これらの活動経過は「季刊コアトリエ」にまとめられ、シンポジウムを開催するなどさまざまな意見交換もされております。
また、採択事業終了後に先生が設立された生業景デザイン研究所や、共創のためのネットワークのいくつかの事例を紹介され、最後は『「いま」を「ゆるやかな持続」として捉え、拠点に向きあうことが復興の出発点であり、目標でもあるその営為としての生業は最重要である』というメッセージで締めくくられました。

生業景デザイン研究所HP:https://ru-cas.jp/

※コアトリエ・・・「共に」という意味の接頭語coをつけたアトリエ。
地域の生業として受け継がれてきたものづくりの"技"を持った高齢者と、新しい生業を育みたい地元の方々、地域外のデザイナーなど、多世代多様な人々が共に価値を生み出す現場を指す。

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