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復興人材育成教育

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令和2年度 県民講座 講座26「復興の経済学」

更新日:2020.11.12

日時
10月17日(土)13:30~14:30
担当講師
宮城学院女子大学 現代ビジネス学部 現代ビジネス学科 宮原 育子 先生
テーマ
「震災復興から生まれたさまざまな観光交流のカタチ」

今回の講座は宮城県における震災からの観光の復興概況とCOVID-19現時点での影響や課題について紹介されました。

2003年の「観光立国宣言」で外国人観光客の誘致に力を入れてきた中、2011年の震災後はビザの緩和などの政策により外国人観光客は急速に増加しました。2015年以降震災復興から観光地興にも力を入れ、2017年ごろからその成果が表れてきました。2019年には2020年のオリンピックを目指した誘致も進み過去最高となりましたが、観光客は仙台都市圏に集中したため、被災沿岸部の観光客数はいまだ厳しいものがあり、さらに支援のテコ入れが必要でした。その観光復興支援として2015年から支援事業(補助金・土地の無償貸与・魅力的な観光コンテンツ)を立ち上げ2019年までには様々な観光交流施設が建設・オープンしております。

しかし、2020年COVID-19の影響を受け日本でのインバウンド客数は過去最高の3,188万人から394万人へと減少、日本への観光収入も激減してしまいました。その後COVID-19への対応と観光戦略として「みやぎ観光振興会議」を立ち上げ自治体や観光関係者がともに新しい観光のかたちを探っております。

取り組みとしては

  • GoToトラベルキャンペーン(日本政府 国内旅行促進策)
  • アウトドアツーリズム(キャンプやトレッキングなど三密を避けて楽しむ)
  • マイクロツーリズム(地元や宿泊施設周辺の観光を楽しむ)
  • ワーケーション(旅行先で仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を楽しむ)

などが挙げられますが、今後もコロナ時代のツーリズムを模索していく必要があります。最近は新たな修学旅行先として被災地の「震災遺構」も注目されております。

最後に「県民の皆さんには宮城県、仙台市の集客交流のための新しい施設について、ぜひ訪問してほしい。震災後の新たな街の生業や賑わいを感じて発信応援してほしい。

皆さんの旅を楽しむ姿、情報が県外からの観光客を呼ぶ大きな力となる。」という呼びかけで締めくくられました。

令和2年度 県民講座 講座26「復興の経済学」 令和2年度 県民講座 講座26「復興の経済学」